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おまとめローンのリスクについて

  • 文責:弁護士 石井浩一
  • 最終更新日:2025年5月27日

1 月々の返済が苦しく、おまとめローンをお考えの方へ

任意整理の相談に来る方の多くは、毎月の返済額が高くてもう払っていけないという状況にあります。

月々の返済額を減らす方法として、任意整理のほかに、複数ある債務を一本化するおまとめローンを利用するという方法をお考えの方もいらっしゃるかと思います。

しかし、おまとめローンにはメリットだけでなくデメリットもあり、場合によっては大きなリスクを抱えることになってしまう可能性もありますので、十分に検討した上で選択することが重要です。

2 おまとめローンの利点

⑴ 返済日・返済先をまとめられる

おまとめローンを利用すれば、それまで複数の会社に対して返済していたものが一本化されるため、返済の手間が省けます。

振込で返済されている場合は、振込手数料の部分でも利点があると言えます。

⑵ 支払額を抑えられる

おまとめローンを利用すれば、複数の会社から少しずつ借り入れを行っている場合と比較して、利息が下がる可能性があります。

利息が下がれば、その分月々の支払金額も低く抑えられます。

⑶ 信用情報に登録されない

また、任意整理との対比でいえば、信用情報に登録されないで済むため、以後もクレジットカード等の利用が可能というのが大きなポイントと言えるかと思います。

参考リンク:株式会社日本信用情報機構・信用情報について

3 おまとめローンのリスク

⑴ 根本的な解決にはならない場合がある

おまとめローンを利用すると、複数の会社から少しずつ借入をしていた場合と比べ、返済期間を長く設定することができます。

返済期間を長く設定しますと、毎月の返済額をより低額に抑えることができますが、毎月の返済額が下がるということは、逆に言えばそれだけ毎月の元金返済額が減っているということでもあります。

元金返済額が減ったことで、ほとんど利息しか支払っていないような場合、毎月の返済はできるようになったとしても完済までの道のりはこれまで以上に厳しくなってしまったということもできます。

そのため、以後収入が増える見込みがあるなど、手元の資金が増えるあてがなければ、その場しのぎにしかならないおそれがあります。

⑵ 任意整理への切り替えが難しくなる場合がある

また、おまとめローンに切り替えてからあまり時間が経っていないタイミングで、“やはり任意整理にしよう”となった場合、当初から任意整理を選んでいた場合と比べて厳しい条件になる可能性があります。

それというのも、おまとめローンを組んだ会社に対しての返済期間が短いと、相手としてもほとんど売り上げにつながっていないわけですから、任意整理のお願いをしても、将来利息をカットしてくれなかったり、短期間での分割払いにしか応じてくれなかったりという可能性があります。

この点からも、やはり完済までのビジョンが見えていないと、おまとめローンを利用するのはリスクがあります。

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