「任意整理」に関するお役立ち情報
任意整理をしてもETCカードは使えるか
1 任意整理とETCカード
任意整理をした場合にお持ちのETCカードが使えなくなるかどうかは、ETCカードの種類や任意整理の仕方によって異なります。
また、ETCカードが使えなくなる場合でも、任意整理の仕方によって使えなくなるタイミングが変わってきます。
以下では、①任意整理の対象としたクレジットカードに付帯するETCカード、②任意整理の対象外としたクレジットカードに付帯するETCカード、③任意整理後も使えるETCカード、の3つに分けて説明いたします。
2 任意整理の対象としたクレジットカードに付帯するETCカード
ETCカードの多くは、クレジットカード契約に付帯するサービスとして発行されています。
クレジットカードの債務について弁護士に任意整理を依頼すると、弁護士は債権者であるクレジットカード会社に対して、受任通知という書面(弁護士が債務整理の依頼を受けて代理人になったことを知らせる書面)を送付します。
受任通知を受け取ったクレジットカード会社は、債務者によるクレジットカードの利用を停止することになります。
そして、クレジットカードが使えなくなるのに伴い、付帯するETCカードも利用できなくなります。
ですので、任意整理の対象としたクレジットカードに付帯するETCカードは、クレジットカード会社が弁護士から受任通知を受け取ってすぐに使えなくなる、と考えておきましょう。
3 任意整理の対象外としたクレジットカードに付帯するETCカード
任意整理の対象から外したクレジットカード会社には、弁護士から受任通知は送付されませんので、ETCカードがすぐに利用できなくなるということにはなりません。
しかし、クレジットカードの更新のタイミングで、そのクレジットカードや付帯するETCカードが利用できなくなる可能性があります。
これは、任意整理の対象としたクレジットカード会社や貸金業者等が、信用情報機関に事故情報を登録するためです。
クレジットカード会社は、カードの更新のタイミングで、通常、更新しても問題ないかを判断(審査)するために信用情報をチェックしますので、その際に事故情報が登録されていると、カードの更新をしない可能性があります。
クレジットカードが更新されず解約となってしまうと、付帯するETCカードも利用ができなくなります。
4 任意整理後も使えるETCカード
上記のように、クレジットカードに付帯するETCカードは、任意整理をすると利用できなくなる可能性が高いといえます。
ですが、クレジットカードに付帯しないETCカードであれば、任意整理後も利用が可能です。
クレジットカードに付帯しないETCカードとしては、ETCパーソナルカード、ETCコーポレートカード、法人ETCカードがあります。
また、家族名義で作成しているクレジットカードの家族カードに付帯するETCカードを利用するという方法も考えられますが、念のため個別に確認をするのがよいでしょう。
























